スペインサッカー留学の基礎知識

年齢別ガイド(小学生・中学生・高校生)Q&A 9問

何歳からスペイン挑戦を考えるべきか。年齢ごとにできること・できないこと、そしてFIFA規定との関係を整理します。

小学生

小学生でもスペインサッカー留学はできますか?

できます。ただし現実的なのは、夏休みなどを使った1〜3週間の短期キャンプ型か、親子同伴型です。小学生の単身長期留学は生活面でも制度面でも現実的ではありません。

小学生年代の短期留学の価値は「上手くなること」より「本場の基準を知ること」にあります。ボール扱いの巧さだけでなく、球際の強さ、判断の速さ、自己主張の文化など、日本との違いを肌で感じることが最大の収穫です。

小学生から行くのは早すぎませんか?

目的次第です。「プロになるために早く行くべき」という考えには根拠が薄く、FIFAの規定上、早く行っても公式戦には出られません。一方、「サッカーを通じて異文化に触れ、視野を広げる」目的なら小学生でも十分に意味があります。

むしろ小学生のうちに親子で現地を見ておくと、中学以降に本格的な挑戦を考える際の判断材料になります。

小学生の子どもだけでキャンプに参加させられますか?

現地クラブ主催のサマーキャンプ自体は現地の子ども向けなので、日本からの参加は通訳・生活サポートが必須です。プログラムによっては引率付きの単身参加枠もありますが、小学生の場合は親子同伴型を選ぶご家庭が大半です。

中学生

中学生のスペインサッカー留学にはどんな選択肢がありますか?

短期(夏キャンプ・練習参加)、中期(1〜3ヶ月の練習参加)、そして家族移住を伴う本格挑戦の3つです。中学生は心身の成長が進み、現地の同年代(インファンティル/カデーテ)との差を体感できる年代なので、短期でも得られるものが大きくなります。

ただし長期の単身留学は、2025年のビザ制度改正で語学学校経由の学生ビザが18歳未満は取得不可となったため、制度的なハードルが上がっています。

中学生でスペインのクラブに入団することはできますか?

「入団=選手登録して公式戦に出る」という意味では、原則できません。FIFA第19条が18歳未満の国際移籍・外国籍選手の初回登録を原則禁止しているためです。例外は「親がサッカーと無関係な理由で移住した場合」などに限られます。

つまり中学生での本格挑戦は、子ども単独では成立せず、家族の移住設計とセットで考える必要があります。

中学の間は日本で頑張って、高校から行くべきですか?

一概には言えませんが、「登録できる体制(家族移住)が作れるか」が判断軸になります。体制が作れるなら、適応力の高い中学生年代での渡航には言語習得面のメリットがあります。作れないなら、日本で実力を磨き、18歳以降に挑戦する方が制度的にはシンプルです。

どちらの場合も、短期留学で現地の基準を早めに知っておくことは判断の質を上げてくれます。

高校生・18歳以上

高校生のスペインサッカー留学にはどんな制約がありますか?

16〜18歳にはEU/EEA域内移動の例外(FIFA第19条2項(b))がありますが、日本人には適用されません。したがって高校生も原則は練習参加型となり、公式戦出場には親の移住など例外要件の充足が必要です。

一方で高校生は、9月開幕前のプレシーズン(8月下旬)に現地クラブの練習に参加して自分のレベルを測る、という使い方に最も適した年代です。

18歳になれば自由にスペインのクラブでプレーできますか?

FIFA上の年齢制限は外れ、国際移籍・登録が可能になります。ただし実力でチームに求められることが前提であり、また90日を超えて滞在するには滞在資格(ビザ)が別途必要です。アマチュア契約での滞在資格の設計は簡単ではなく、ここでつまずく選手も少なくありません。

18歳以降の挑戦を見据えるなら、高校年代のうちに短期で現地レベルを体感し、語学を準備しておくことが有効です。

高校を中退してスペインに行くのはありですか?

おすすめしません。プロになれる保証はどの国にもなく、キャリアの保険としての学歴は重要です。スペイン挑戦と日本の高卒資格は両立できます。海外在住のまま在籍できる通信制高校(NHK学園、ルネサンス高校など)を使えば、現地生活と日本の高卒資格取得を並行できます。

ご注意

プログラム内容・制度は変更されることがあります。最新情報は各運営者・公的機関の公式情報をご確認ください。

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