スペインでの生活
食事・買い物Q&A 9問
食文化の違いはアスリートの体づくりにも直結します。スペインの食生活、スーパー事情、日本食材の調達、外食文化を解説します。
食文化の違い
スペインの食事時間は日本とどう違いますか?
大きく違います。昼食(comida)が1日のメインで14〜15時、夕食(cena)は21〜22時が標準です。学校の下校後にmerienda(おやつ)を挟み、夜遅くに軽めの夕食、というリズムです。
夜の練習(19〜21時)がある育成年代は「練習前にmerienda、練習後に夕食」という流れになります。日本のリズムのまま18時に夕食を出すと、現地の生活リズムと噛み合わないので、少しずつ現地時間に慣らすのがおすすめです。
子どもの口に合う食事はありますか?
スペイン料理は素材が近く(米・魚介・卵・じゃがいも・鶏肉)、日本の子どもに合いやすい料理が多いです。パエリア、トルティージャ(スペイン風オムレツ)、鶏の丸焼き、生ハム、フライドポテトあたりはまず外れません。
味付けはオリーブオイルとにんにくが基本で、辛い料理はほぼありません。魚介はアンダルシアの沿岸部なら豊富で、pescaíto frito(小魚のフライ)は子どもにも人気です。
外食の値段はどれくらいですか?
ランチはmenú del día(日替わり定食: 前菜+主菜+デザート+飲み物)が12〜16ユーロ程度で最もコスパが良い選択肢です。バルのタパスは1皿3〜5ユーロ、ファミリーレストラン的な外食は1人20〜30ユーロが目安です。
アンダルシアはスペイン内でも外食が安い地域で、家族4人でバルを楽しんでも50〜70ユーロ程度に収まることが多いです。
スーパー・日本食材
スーパーはどこを使えばいいですか? 物価は?
全国チェーンのMercadona(メルカドーナ)が品質・価格・店舗数で圧倒的な定番です。他にCarrefour、Lidl、Día、高級系のEl Corte Inglésがあります。物価の目安は、鶏むね肉1kgが7〜8ユーロ、卵12個が2.5〜3ユーロ、パスタ500gが1ユーロ前後、オリーブオイルは日本よりはるかに安く高品質です。
体感として、外食と生鮮食品は日本より安め、加工食品や日用品は同程度です。
日本の食材(米・醤油・味噌)は手に入りますか?
基本調味料は入手できます。CarrefourやEl Corte Inglésのアジア食材コーナーに醤油・味噌・寿司用米があり、マラガやセビージャにはアジア食材店(中国系スーパー)もあります。日本米に近い品種としてはスペイン産の丸米や、イタリア産・カリフォルニア米系の寿司用米が代用の定番です。
だし・ふりかけ・カレールーなど細かいものは日本から持参するか、欧州の日本食材オンラインショップでまとめ買いする家庭が多いです。
買い物で戸惑うことはありますか?
(1)日曜はほとんどの店が休み(大型店含む)、(2)昼のシエスタ時間帯(14〜17時)に閉まる個人商店が多い、(3)野菜・果物は自分で袋に入れて計量するスーパーがある、(4)レジ袋は有料、あたりが最初の戸惑いポイントです。
日曜と祝日の前は買いだめが必要、と覚えておけば大きな失敗はありません。
アスリートの栄養
選手の体づくりに必要な食材は揃いますか?
十分揃います。鶏肉・卵・魚・豆類・ヨーグルトなどのタンパク源は安価で高品質、オリーブオイル・ナッツ・果物も豊富で、地中海食はスポーツ栄養の観点でも優れた食事です。
白米中心の補食文化はないため、練習前後の補給はパン(bocadillo)、バナナ、ヨーグルトなどに置き換わります。プロテインやサプリはDecathlonや薬局、Amazonスペインで普通に入手できます。
水道水は飲めますか?
スペインの水道水は基本的に飲用可能ですが、地域により硬度と塩素感が強く、味が気になる場合はスーパーのボトル水(6本パックで2〜3ユーロ程度)が安価です。アンダルシアでは飲み水はボトル、料理は水道水という使い分けの家庭が多いです。
硬水は出汁の出方や米の炊き上がりにも影響するため、和食の再現には軟水系のボトル水が向いています。
遠征や練習の日の食事はどうすればいいですか?
現地の子どもたちは、練習前にbocadillo(バゲットサンド)やフルーツ、練習後に帰宅して夕食が標準です。週末の試合はしばしば午前開催で、朝食をしっかり+試合後に家族で昼食、というリズムになります。
日本のように弁当文化はないため、タッパー持参の作り置きよりも「現地のリズムに合わせた補食の設計」に切り替える方がうまくいきます。
ご注意
生活情報・価格は2026年時点の目安であり、都市・時期により変動します。